庇を貸して母屋を取られる(暗い話ではありません)

ぼたもち(おはぎ)

 お彼岸ですね。お彼岸の定番といえばおはぎ。春はぼた餅ということもあるそうです。

「おはぎとぼた餅って何が違うの?」

という方もいれば、

「毎年お彼岸になるとこの話する人いるよね」

という方もいらっしゃると思います。私もよく聞いていました。春はぼた餅、秋はおはぎ。大きさが違うなんて言う説も、あんこの種類が粒あんとこしあんという説もあるそうです。

 ただ、私が好きなのは別の説。私が大学生のころ、京都駅の地下の和菓子屋さんに、お菓子の豆知識が書いてある冊子がありました。結構面白いので、帰省の際にはそこでお土産を買って冊子をもらっていた時期がありました。

 ほとんど内容は覚えておりませんが、印象的でよく覚えているのが「おはぎとぼた餅」です。

 江戸時代、濡れてしまったものや、割れているもの、年貢などに使えない不良米の事を「ぼた米」と言っておりました。しかし、食べられないものではない。だから、それをふかして潰して餅にしたものをぼた餅と言っていた。というものでした。

 そこからお菓子屋さんがお菓子へと派生させて、風流に牡丹餅と言い換え、秋にはお萩と言うようになったというような内容だったと思います。

 私的には、すごいしっくりくる。正直、いきなり牡丹とか萩って言われてもあんこのお餅なので全然ピンと来なかったのです。四季を大切にし、風流を求める日本らしい発想だなと思いました。初耳の方は是非、この説も頭の片隅へ置いていただけたら嬉しいです。

 さて、大分長くなってしまいました。タイトルの話ですが、娘のおやつにとスーパーでお萩を買ってありました。息子にお餅はまだ早いかなと思っていたのです。これが今日の事件の始まりでした。

 私は今日の午後オンラインで会議があったため仕事部屋で一人。妻が子ども達におやつを食べさせておりました。そして、送られてきたのがこの写真。ババっと行きます。

おやつタイム

息子も食べたい
息子「食べたい…」
ちょっと分けてあげるお姉ちゃん(優しい…)
そして、おはぎは息子の物に…(娘は手についているあんこをなめている)

まさに、ひさしを貸して母屋おもやを取られる。

お姉ちゃん的には「あげた」そうなのですが、写真だけ見るとタイトルの通りにしか思えない。そんななんとも言えない気持ちになるおやつタイムなのでした。

ちなみに私は、会議が終わり、みんなのおやつが終わったころ一人寂しく魚肉ソーセージを食べました。

これまでの法話会。メニューのオンライン法話会から、お参りいただけます。時間がなかったという方。ぜひお手すきの時にでもお参りください。今月の法話会は下の画像からお参りいただけます。

上の画像からYouTubeにとべます

-日日慶念寺(ブログ)