御本尊修復協賛について

新たにお迎えする御本尊(クリックで拡大できます)

慶念寺に新たな御本尊をお迎えいたします。

・御本尊修復協賛事業リーフレット(印刷用)

・御本尊修復協賛事業リーフレット(ページ別)

慶念寺の宗教法人化に伴い、浄土真宗本願寺派と包括関係を結ぶにあたり、現状の御本尊では宗派の定める基準に適合しないことがわかりました。

つきましては、この度改めて三重のお寺より阿弥陀如来立像をお迎えいたします。

しかし、上の写真からもわかるように、全体の傾きや腕の欠損、台座のゆがみや彩色の剥落なども多数見られ、現状のままご安置することは出来ません。

つきましてはこの度、慶念寺で永代にわたってご安置するために、一度解体して由緒を調べたうえで、完全修復を行います。

新たな御本尊の由緒

 

御本尊の胎内(クリックで拡大できます)

修復にわたり、京都にある仏師さんの工房で一度御本尊を解体したところ、寄木造りの胎内に文章を確認することが出来ました。

御本体には、この御本尊が作製される際に書かれたと思われる文章が直接書き込まれており、正保3年(1646年)三代目将軍の徳川家光の時代に作製されたことがわかります。

また、他には阿弥陀如来をあらわす梵字経文「重誓偈」お名号、そして由緒が書き込まれておりました。

文章には徳川将軍家の菩提寺で、この度の大河ドラマにも登場する「三河額田郡成道山大樹寺」から、子院「善楊院」の三代目に送られたものであることがわかります。巻物の文書も、今後開いて内容を確認する予定でいます。

おそらく、この御本尊を作製する際に関わった方のお名前が記載されていると予想できます。(この巻物の内容確認は四月中旬を予定しております)

御本尊修復協賛事業

この度の修復では、一度御本尊についている彩色をキレイに落とし、欠損やゆがみを修復した後、あらためて漆や金箔を用いて彩色して、作製当初のおすがたに戻す完全修復を行います。

つきましては、有縁の皆様と共にこの御本尊の修復事業を執り行わせていただきたく、この度の御本尊修復の協賛事業を行うことにいたしました。

御本尊修復協賛事業

・御本尊修復にあたり、1万円以上のご懇志のお礼として、ご懇志進納者のお名前を御本尊の胎内に文書にてお名前を残させていただきます。
・御本尊をお迎えする法要の際に、ご懇志を頂いた方のお名前全てを、法要の表敬告白ひょうけいこくはくの際に尊前にご奉告申し上げます。
・この度の協賛事業は任意のご協賛であり、強制ではありません。懇志の有無において、今後の対応に差別はいたしません。

胎内にのこすお名前

この度の修復に際して、1万円以上のご懇志をお納めいただいた方のお名前を御本尊の胎内に残させていただきます。(複数人でも可能です)

この度の修復に際し、上の写真の巻物のように胎内に収める巻物を新たに作成いたします。内容は始めに「御本尊をお迎えする経緯」、次に「慶念寺の来歴」、最後に「ご懇志進納者のお名前」を記載いたします。

ご懇志進納者のお名前は、下の記載例のように記載する予定です。

 

記載例

実際の文章は、住職が手書きにて記載をいたします。

ご懇志進納の際に、どなたのお名前を記載するのかをお伝えください。慶念寺の門信徒ではなくても大丈夫です。

ご夫婦・ご家族・故人様のお名前などお伝えください。

御本尊は、江戸時代から巡り巡って慶念寺にご縁を頂いたように、時代を超えて後世に残ります。

数百年後、この御本尊が修復される際に、この御本尊や浄土真宗の歴史を知るための、重要な史料として発見されるかもしれません。

法要の際の表敬告白

表白ひょうびゃくとも言われるものです。この度の御法要がどういった法要であるのかを仏様に申し上げ、あわせて参拝の方にその趣旨を知らせる役割を持っています。法要の際にご懇志納入者の方のお名前全てを奉告いたします。

あくまでも任意の協賛事業です

この度の協賛事業は、強制ではありません。あくまでも有志の方と行う任意の事業です。ですので、この事業に協賛しなくても皆さんに不利益となるような対応の変更は決していたしません。

協賛事業の目標

この度の協賛事業は、

修復にかかる費用約330万円

を目標としております。御本尊をお迎えする法要の際に、この度の協賛事業の会計報告をいたします。ご懇志を頂戴した方には、個別に会計報告書類を送付いたします。

ご懇志の納入方法と期限

ご懇志の納入方法

ご懇志の納入は、直接お持ちいただくか郵便もしくは銀行振込にてお願いいたします。

詳しくは下記のリンク「ご懇志の納入方法」をご覧ください。

ご懇志の納入期限

ご懇志の納入受付は、御本尊修復期間・胎内文書作成期間の兼ね合いで

6月15日を期限といたします。

仏師の方とお話をして、確定次第こちらのページやブログにてご報告申し上げます。

最後に

慶念寺の船出に伴い新たな御本尊をお迎えするこの記念すべき事業を、有縁の皆様をはじめとして、多くの方と共に進めてまいりたいと思います。

御本尊の完全修復事業は、私も生涯で初めてのことです。今後もあるかどうかわかりません。またと無いご縁です。

ご協賛、何卒宜しくお願い致します。