A1,合掌・礼拝とは

合掌・礼拝は大切なお参りの姿勢です。

合掌は力を抜いて、お祈りの姿勢ではありません。

合掌をしたことがない方は、現代の日本においても、そういないと思います。しかし、何気なく手を合わせるだけで、意識をして考えたことがある方は少ないのではないでしょうか。

仏事において、合掌は欠かせないお作法です。しかし、合掌をしている姿を見ていると、本当に千差万別です。それもそのはず、僧侶や日ごろお参りをしている方でないかぎり、合掌の姿勢を学ぶことはあまりありません。

額の前で合わせる方、おなかの前で合わせる方ひじを広げて力一杯手を合わせている方等様々な合掌の姿勢があります。もちろん、これらの方々もふざけているのではなく、心を込めて合掌をしている姿であることには変わりはありませんので、否定はいたしません。

ですが、せっかくですから正しい合掌の仕方も知っていただきたいのです。

合掌は胸の前、角度は約45度。両手をお念珠にとおしましょう。

まず、胸の前で手を合わせましょう。その際、お念珠には両手の親指以外の四指をそろえて通します。親指は軽くお念珠を抑えるようにしましょう。
約45度角度で上に向けてください。(もちろん、無理はなさらなくて結構です)その姿勢のまま「南無阿弥陀仏」とお念仏をするのが合掌です。この時は必ず声に出してお念仏をするようにしましょう。この時に手をこすり合わせたり、お念珠をジャラジャラとならすことはいたしません。
合掌の姿勢は意識をすると難しいように思いますが、力を抜いて、自然と手を合わせたら胸の前で自然と手が合わさるのではないでしょうか。リラックスしてお念仏をいたしましょう。

礼拝は合掌の姿勢のまま約45度上半身を倒します。

合掌をしたら、次が礼拝です。合掌の姿勢のまま上半身を約45度倒します。この時、立った姿勢の時はおしりがなるべく後ろに出ないようにしましょう。
礼拝の姿勢を正しくとると、合掌する手が地面と水平になります。これを一つの目安にしましょう。
また、首が前に倒れたり背筋が曲がったりすることの内容に気を付けましょう。
また、あまり急がずにゆったりと行い、疎かにならないようにしましょう。

しかし、実際やってみると実は礼拝の正しい姿勢は非常に難しいです。意識をしつつ、無理の内容にお参りをしましょう。

 

 

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