おさがり

 先日、慶念寺では報恩講をお勤めいたしました。そこで、事前に頂いたお供物などを供えていたのですが、その中にはお菓子もあれば果物もあります。

 我が家の娘。果物に目がありません。慶念寺がある川崎市多摩区は、昔から果物の産地であったこともあり、お供物にはいただいた柿やみかんが供えてあります。

 それをしっかり見つけた娘。

娘「なんで仏様のところに果物おくの?」

私「仏様に果物をお供えして、差し上げるんだよ」

娘「じゃあ、あの果物は食べないの?」

私「お供えしたら、なんまんだぶしておさがりをいただくんだよ」

そんなやり取りを報恩講前にいたしました。

そして、報恩講が終わったあと、食事を終えた娘が

娘「仏様のくだものたべたいー!」

私「なんまんだぶしたら、食べてもいいよ」

そういうと、早速仏様のもとへ向かい、「なんまんだぶなんまんだぶ」と手を合わせておりました。しかし、いざ食べようと手を伸ばしても手が届きません。

娘の「んー!!」という声が響き渡りました。しかし、無理をしないのが娘の良いところ、すぐにお母さんに助けを求めて、取ってもらっておりました。

娘「仏様の柿おいしいねー」

満足してくれたようです。お供えをおさがりとして頂戴する。こういったことを大切にしていきたいです。

慶念寺の報恩講法要の様子を改めて視聴することが出来ます。よろしければお参りください。

こちらの画像からYouTubeにとべます

-日日慶念寺(ブログ)