皆様明けましておめでとうございます。1月の法語は
お陰様で 明けました 有難う
です。
「明けましておめでとう」毎年特に何も考えることなく口にしている言葉です。新年最初の掲示を何にしようかあれこれ考えておりました。場所がら、あまり難しい言葉にはしたくない。いっそ「明けましておめでとう」にしようか。そんなことまで頭をよぎりました。
その時に、改めて明けましておめでとうという言葉について考えてみたんです。インターネットなどで検索をすると、「夜が明ける」「年神さまを無事にお迎え出来て」などと書いてあるものが多いですが、私が学んだのとちょっと違う。
私が学んだのは数え年の話。昔は誕生日という概念が希薄でした。それぞれの誕生日を祝うということはしていなかったようです。では、いつ年を取るのか。
1月1日です。
お母さんのおなかの中に宿ったいのちは十月十日おなかの中で過ごす。そして、「おぎゃー」と生まれたその年を1歳と数えます。おなかの中にいるその時から、1つのいのちとして歳を数え始めます。そして、大みそかから元旦になると2歳に。みんな一斉に元旦に歳を重ねるのです。
「おめでとう」は「お芽出とう」新しい芽。お父さんもお母さんも子どももおじいちゃんもおばあちゃんも、隣のおうちのあの人も道行く見知らぬあの人も、まだ見ぬどこかのあの人もみんな一様に、新年に新しく芽を出す。つまり一つ歳をとるのです。
だから、明けましておめでとうなんですね。
そんなことを改めて考えた時に、ふと思ったのは「あぁお陰様で今年も一年過ごさせていただいたなぁ」ということでした。
たくさんのご縁に支えられて、新しい年を迎えることが出来た。有難いことだなぁ。そんな思いから今月の法語を決めました。
感謝の中で年が暮れ、感謝の中に年が明ける。「お陰様」「有難う」そう言い合える日々を過ごさせていただいたことをよろこばせていただいております。
1月9日(土) 14時より
オンラインにて定例法話会を行います。下の画像をタッチしてお参りください。
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