9月の掲示「親しいからこそ言えないこともある」

もう9月ですね。

お手紙を書くときなどの時候の挨拶は秋なのに、気分はまだまだ夏です。

つまり、暑い。

さてさて、今月の掲示は

「親しいからこそ言えないこともある」

です。

先日、エンディング産業展でセミナーを受けた時に講師の先生が、

「お坊さんは、『ほどよい他者』になりえる」

というお話をしていたのが非常に印象に残っています。

家族だからこそ言えない。親子だからこそ言えない。友達だからこそ言えない。

そういったことは、きっと誰にでもあるんじゃないかなと思います。

そんな時に、心に秘めたおもりを掃き出せる場所ってとても大切ではないかと思うんです。

もちろん、それがお寺やお坊さんでもいいし、そうじゃなくてもいい。

よく行く美容院の美容師さんだっていいし、

行きつけの飲み屋の大将だっていい。

喫茶店のマスターだっていいし、よく行くお店の常連さんだっていい。

不安や、心配事を吐き出せる場所って、とても大事だと思います。

そして、自分自身も誰かにとってほどよい他者でいることも出来るのかもしれません。

「何でも話せる仲」だけが素晴らしいわけではないんです。

親しいからこそ、気の置けない仲間だからこそ話せないことだってある。

「ほどよい他者」の存在が必要な時は、きっとあるんです。

そういう時は、どこか吐き出せる場所を探してみてもいいのかもしれません。

どうしても見つからない時は、是非お寺に頼ってみてください。

慶念寺でもいいですし、築地本願寺も「よろず僧談」というものをやっています。

川崎市でも「相談窓口」と検索してみるだけで沢山出てきます。

親しい人だからこそ、話せないことがあるのは当然のことなんです。

でも、誰かに話したい。

そんな、抱えきれない思いがある時、吐き出せる場所はあります。

慶念寺も、誰かにとって「ほどよい他者」となれるように心がけていきたい。

そう思い、今月の掲示を

「親しいからこそ言えないこともある」

にいたしました。

 

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