新たに御本尊をお迎えするにあたり、びっくりしています

上の写真は、この度改めてお迎えすることになった御本尊です。

慶念寺は宗教法人化に向けて踏み出しているのですが、そこで課題となったのが御本尊のこと。

浄土真宗本願寺派では御本尊にご安置するお木像の規定があり、現行の御本尊では認められないことがわかったのです。

もしかしたら、覚えていらっしゃる方もいるかと思いますが、

1月のブログ何で京都に行ったかと言うと」に書いたように、法物承継制度を用いて三重県のとある寺院より御本尊をお迎えいたしました。

しかし、お迎えした段階でわかっていたのですが、手が折れていたり表面がはがれていたり、ゆがみがあったりと、修復が必要。

考えた末、この度は

完全修復をすることにいたします

ゆがみや欠損を直し、表面もきれいに仕上げます。この御本尊様が完成した当初のおすがたに戻すことを目標とします。

この決断をしてから、早速若林佛具製作所の方が、御本尊を開いてくれました。

仏像は寄木造りで作られていることが多く、その場合胎内に文章が収められていることが多くあります。

「巻物も入っていましたが、びっしりと文字が書かれています」

との連絡をいただきました。その様子がコチラ

「重誓偈」のご文と、お名号がびっしり。そして由来がしっかりと書かれていました。

三河国額田郡大樹寺より、西谷善楊院の三代目賲譽山哲に下付された御本尊のようです。

実は、私は一部の文字が読めず、古文書の解読のできる後輩に読んでもらったのですが、その後輩が一言

「ナウぃ!大樹寺ものですか。」

そう。今年の大河ドラマにも登場する岡崎の大樹寺なのです。

ご存知ない方にもわかりやすく説明すると、正保3年(1646年)徳川家光の時代に、徳川将軍家菩提寺の大樹寺より子院に下付されたものだということがわかりました。

由来がわかった時に、びっくりしてちょっぴり震えました。

この御本尊様の修復にあたり、「御本尊をお迎えした由来」「慶念寺の歴史」「ご協賛いただけた方のお名前」を巻物にして御本尊の中に収める事業をいたします。

ご協賛のお願いに関しては、近日改めて公開することにいたします。

ご協力いただけますと嬉しいです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

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