5月の掲示「ご縁とは思いもよらぬもの」

ゴールデンウィークが始まりましたね。

連休と言うと、私の父の忙しそうな姿を思い出すのですが、ここ数年はそうでもないようです。

ちなみに慶念寺も比較的のんびりな連休になりそうです。

さて、今月の掲示は

「ご縁とは思いもよらぬもの」

10年ほど前からしきりに「絆」と言う言葉が使われるようになりました。

たしかに、良い言葉だとは思うのですが、どうしても私は違和感を感じてしまうんです。

「人と人との絆」のような使い方をすることが多いですが、これは最近での使用法で、言葉自体の意味は「手かせ」や「足枷」のようなものなのだそうです。

また、最近の使い方を見ていると「作り上げた物」「作り上げる物」と言った意味合いが強く出ているような気がしてなりません。

浄土真宗本願寺派のとある運動でも「結ぶきずなから広がるご縁へ」とスローガンをうっているように、絆に目を向けるよりもご縁に目を向けた方が、私の世界は広がっていくようにも感じます。

慶念寺でも、思わぬご縁がありました。

それは、宗教法人取得に向けて新たな御本尊様をお迎えするにあたって、ホームページ上で御本尊修復のページを作成し、少しした時のことです。

夕食の支度をしていると、見たことの無い市外局番からの着信が。

出てみると、御本尊を本願寺に預けてくださったお寺さんからでした。

電話の内容は「あの御本尊を大切にしてくれて嬉しい」と言うものでした。

慶念寺にかかわりのある方に、詳細を伝えたいと思って作成したページでしたが、思わぬ電話に本当に驚きました。

御本尊様が広げてくださった新たなご縁です。その電話をもらって、その日からずっと心の底に暖かい嬉しさが残っています。

東海の地で、多くの方のよりどころとなった御本尊様を関東の地に迎える喜びと責任感を感じています。

思えば、周りを見渡せば思いもよらぬご縁が今の私を形作り、彩ってくれていることに気が付きます。

もともとは、自分が僧侶になるとは思っていなかった。

妻と出遇えたことも、子ども達がいることも。

中野島の地でお寺を開こうとしていることも、もともと考えてもいなかったことです。

そして、慶念寺を開いてからもこんなに多くの方に恵まれ、育まれている姿を想像することは出来なかったです。

毎日毎日不安でした。(今も不安になることはありますが…)

でも、あらためて周りを見渡してみると

「私はこのようなつながりを持つぞ!!」

と思って、出遇うことってそうないと思います。4月の法話会で話しましたが

「遇(う)」の字には「たまたま」と言う意味があります。

そしてもう一つ「迎える」と言う意味があるんです。

多くのご縁に迎えられて、たまたま今の自分がある。

ご縁とは思いもよらぬものです。

御本尊様に、それをあらためて気づかせていただいたと思い、今月の掲示を

「ご縁とは思いもよらぬもの」

にいたしました。

 

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