4月の掲示「なにもの」

このところバタバタしておりまして、掲示のブログを書く事をすっかり失念してしまっておりました。

申し訳ありません。

さて、今月の掲示は

4月の掲示「なにもの」

今月は文章が長いので、引用をした歌のタイトルにいたしました。

King&Princeさんの「なにもの」という曲の歌詞の一部分です。

この4月で娘は新一年生に。息子は年中さんに。2人とも新たな一歩を踏み出しました。

周囲にも、新生活へ一歩足を踏み出した方が沢山いらっしゃいます。

今月の掲示はそういった方々へのむけてのエールのような気持ちで書かせていただきました。

私は幼いころ、自分はひとかどの人間だと思っておりました。

しかし、成長するにつれて沢山の大きな壁にぶつかり、「自分には特別なものは無いんだ」とうなだれたこともありました。

しかしその時その時に夢を描き、時にガムシャラに、時に怠惰に歩んできたからこその自分があります。

幼いころに描いた夢の形ではないけれど、沢山のご縁に恵まれて今の自分がある。そう実感する毎日です。

この歌は、昨年4月から放送されていた「だが 情熱はある」というドラマの終盤のエンディングテーマでした。

ドラマの内容に連動してエンディングテーマが変わったのですが、この歌を初めて聞いた時には鳥肌が立ちました。

その時期は、宗教法人の設立総会と同じ時期。

慶念寺を川崎多摩布教所として開設した時は、仏具1つ無い真っ白な状況。

それでも、ガムシャラに走り続けてきてようやく宗教法人設立への道筋がついてきたころだったのです。

ひたすら慶念寺を描き続けて、ようやく迎えた設立総会。

開設当初の私から見たら、想像もつかないような光景が目の前に広がっていました。

若くたって、年老いていたって、私達はまだまだキャンパスに描いている途中です。

時に誰かに手伝ってもらい、時に誰かに汚され

時に自分で描き、時に自分で汚す。

描きたくないものも描いてきたかもしれない。

でも、それで出来上がった今は、私だけのかけがえのない今なのです。

それぞれ、たくさんのご縁に育まれて今の自分がある。

これから希望に胸いっぱいな若者にはこれからを夢見て。年長者の方々には今までの沢山のご縁を振り返る。もちろん今から夢を描いたっていい。

そんなきっかけになってくれる素晴らしい歌詞だと思います。

そして、私達の絵が完成するころにはそれぞれがお浄土の仏様として描かれるのでしょう。

私もまたキャンバスに色を重ねていこう。

そう思い、今月の掲示といたしました。

 

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