京都に行った次の日は

京都から帰ってきて、次の日の事。

実家長念寺で法事でした。

でも、お勤めをする側ではなくお参りをする側。

祖父の五十回忌と、祖母の二十三回忌の法要でした。

祖父は、父が結婚する前にご往生しているため、私は写真でしか見たことはありません。

でも、時々

「前住さんに声が似てる」

と言われることがあります。建物が少なかった数十年前。祖父のお勤めの声は、多摩川を越えて狛江の方まで聞こえていた。

なんてお話をする方もいらっしゃいます。

さすがにそれはないとは思いますが、皆さんが仰るのでとても声のよく通る方だったんだろうなと思います。

有難いことに、祖父に似たのか私も割と声は通る方。

10年ちょっと前に、京都の勤式指導所で

「声が汚い」

と言われてから、大きな声より通る声を意識して研鑽しているので、その成果が出ているのかもしれません。

そして祖母。

祖母は私が中学生の時にご往生しました。

お念仏した思い出の、一番幼いころのものは祖母の隣で実家のお仏壇に朝のお参りをしている時のことです。

厳しいところもあったようですが、孫の私にはとっても優しいおばあちゃんでした。

そのおばあちゃんのご法事に、子どもたちと一緒にお参りをしている。なんだか感慨深いです。

本当は、しっかりとお行儀良く座ってお参りするべき私。

でも、頼まれてもいないのに記録写真を撮っております。なぜか。

まだ終わらないの~!!
息子

とぐずる息子と一緒にいるため。

ご法事が嫌な思い出になって欲しくないから、ご法事の時はなるべく叱りません。

いつも私がご法要を勤めるときにも、小さな子がいたら初めにこう言います。

走っても、声を出しても大丈夫ですよ

なので、自分の子も必要以上に叱りたくない。

なので、

ゴロゴロしてていいよ
写真撮りにいこっか

と、飽きる息子を色々となだめすかしながらお参り。お正信偈のお勤めなので、お経本がなくても問題ありません。

子どもの時の嫌な思い出って、大人になってもなんとなく残りますもんね。

同じく、「頑張ってお参りできたね!」と褒められて嬉しかった記憶も、きっとどこかに残ると思うんです。

今回のわが子たちの姿を見て、より一層お子さんがお参りする法要の工夫をしていこうと思いました。

おじいちゃんとおばあちゃんがこの場をもって、お坊さんとしての私に

「お念仏につらい思いはいらないんだよ」

そうあらためて教えてくれたのかな。

さあ、世の中は赤い服を着たおひげのダンディーが、子どもたちにプレゼントを届けていることでしょう。

さあ、我が家はいかに。

あ、ちなみに我が家には赤服白髭ダンディーは来ないことにはなっています。

おしまい。

 

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