法要前の大事な作業

先週末は家族そろって私の実家に。間近に控える長念寺の報恩講に向けた準備です。

主な作業は法要に使用する仏具のお掃除。

これを、古くから「おみがき」と言っています。

実家は平成大改修という大改修工事の時に、仏具のコーティングを新たにしたこと。

そして、ほどなくして新型コロナウイルスの感染拡大があり、ご門徒さんとしていた「おみがき」は現在休止中。

お願いするにしても、以前のように真鍮磨きの薬を使って、時間をかけて。ということでもない。

ということで、今のところは寺族でおみがきをしています。

コーティングがほどこされているため、主な作業は柔らかい布で拭くこと。

ポイントは、力を入れすぎないことと、溝をしっかりと拭いてあげることです。

姉夫婦と一緒にやっていたのですが、途中から妻と息子、そして甥っ子も合流。

息子も一生懸命真面目に作業。

そして、

お父さんが仕上げするね

と言って私が仕上げ(?)の拭き上げをいたしました。

ちなみに、本願寺派の仏具は宣徳(せんとく)色といって、真鍮製の仏具に漆を塗って焼き上げたものを使うことが多いのですが、

実家はすべて真鍮製の金ぴかです。

実は、本堂に使われている仏具は大谷派の物が混在しているのです。

これは、長念寺がもともと大谷派だったこと、その後本願寺派に転派して現在に至っていることに原因があります。

でも、これらの仏具が江戸時代から地域の皆様のよりどころとなってきたことは間違いありません。

実は、仏具も細かく見ると時代の重さを感じさせるような接いだ後なども。

是非、長念寺にお参りの際は仏具にもご注目ください。

一番わかりやすいのは、ご本尊の前の輪灯(輪っか状の灯り)と親鸞聖人の前の輪灯の形。

ご本尊の前は本願寺派の形、親鸞聖人の前は大谷派の形になっています。

さあ、私の報恩講シーズンも長念寺の報恩講をもって終了します。

今年は何をするかな。

御伝鈔(親鸞聖人の伝記)を読むことは確定です。

今年は下巻です。是非お参りくださいませ。

おしまい。

 

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