2月の掲示「同じ名の花でも咲くときはそれぞれ」

さあ、もう今年も1月が過ぎましたね。

なんて話をしていると、なんだか1年中

時が過ぎるのは早いなぁ

なんて話をしているような気がします。

さて、今月の掲示は

「同じ名の花でも咲くときはそれぞれ」

です。

先日の事、実家の境内を歩いていると梅のつぼみがほころんでいました。

昨年末から暖かい日が多く、日当たりの良い場所に植えてある梅はつぼみがほころび、それから数日もするといくつも花が咲いているような状況でした。

しかし、一方で少し日陰にある梅は、同じ種類なのですがまだまだつぼみは固いまま。

はえている場所で、こうも違うのかと思いました。

また、例年より早い開花に

今年はずいぶん暖かいからなぁ

そんなことを思いました。

同じ梅の花でも、年によって、環境によって咲くときが違う。

同じ木についている蕾でも、みんな一斉に咲くことは無いのです。

それぞれに開花のタイミングがあるんだなぁ

梅の花を眺めながら、そんなことを感じました。

そして同時に

私達も同じなのだろうなぁ

とも思いました。私達は同じヒトです。しかし、まったく同じかと言うと決してそんなことは無いですよね。

まったく同じ人生を歩んできた人はいないし、どれだけ同じ時を過ごしていてもまったく同じように見え、同じように見えているかと言うと決してそんなことはありません。

だからこそ、人それぞれの人生があり、花咲くタイミングも違うのです。

そしてまた、花が咲かずに終えてしまうことがあるのも事実です。

花も人も、自らの力だけで生きているのではなく、環境や多くの働きかけによって生きているのです。だからこそ、「おかげさま」の思いは持ち続けたいものですね。

私達の力や環境だけでは、「絶対に花が咲く」と申し上げることは本当は難しい。

そのような私達だからこそ届き続け、「極楽浄土で同じ蓮の花の上に生まれさせよう」と、はたらいてくださっているのが阿弥陀如来という仏様なのです。

今生では、同じに花が咲くとは限らない、そんな不確かな私たちのもとに、阿弥陀如来の確かな救いは届いています。

阿弥陀如来のはたらきのもとで、同じ蓮の花に生まれるいのちを私たちは生かさせていただいているのです。

そのことを、あらためて味わわせていただきたく、今月の掲示を

「同じ名の花でも咲くときはそれぞれ」

にいたしました。

 

他のブログも見る

2月の法話会

2月18日(日)14時より
涅槃会法話会を行います

普段着で、手ぶらで、どうぞお参りくださいませ!

オンライン法話会

これまでの法話会。メニューのオンライン法話会から、お参りいただけます。時間がなかったという方。ぜひお手すきの時にでもお参りください。

ご法事やお葬儀のご相談はお気軽に

慶念寺とゆかりがない方でも、ご法事やお葬儀のご相談はお気軽になさってください。

「火葬だけしたんだけどやっぱりお経をあげて欲しい」「派遣でお坊さん呼んだんだけど、以降連絡が出来ない」

そんなご相談も承ります。もちろん、その他のご相談もお気軽にお尋ねください。相談のみでも大丈夫です。

できる限り丁寧に対応いたします。

「各種ご法事について」

「お葬儀について」

の問い合わせフォームからでも結構ですし、お電話でのご相談も承ります。直接いらっしゃる場合は一度ご連絡ください。

-掲示伝道, 日日慶念寺(ブログ)