もう１０月ですか。早いですねぇ。
９月まではまだ体感的に夏という感じがしますが、１０月になると一気に「秋が来たんだなぁ」と感じてしまうのは私だけでしょうか。
暦の上では冬なんですけどね。
夏風邪ロードもようやく駆け抜けて、１０月は心機一転頑張っていこうと思います。
さてさて、１０月の掲示は
「意識して初めて感じるものもある」
です。
先日のブログでも書きましたが、秋のお彼岸の前後で、楽しみにしていることがあります。
それは
「彼岸花のつぼみ探し」
子ども達がいなければ、いや『ひがんばな』という絵本に出遇わなければ決して知らなかった楽しみです。
実はこの季節になると、数年前に書いたブログ「彼岸花の別名」という記事がよく見られるようになります。
もしかしたら、彼岸花が気になった方が
「調べてみようかな」
そう思って検索しているのかもしれませんね。
自然にしても、知識にしても、普段の何気ない光景にしても、意識しなければ感じていないものは沢山あります。
眠れない夜に、
「カチッカチッカチッカチッ」
という音が気になって仕方が無くなる時ってありませんか？
時計の音って意識しだすと、もう耳から離れなくなりますよね。
彼岸花のつぼみも、意識して初めて見えてきた。
時計の音も意識して初めて聴こえてきた。
でも、それらは間違いなくもともとそこにあったのです。
でも、私が意識していなかったから気づかなかっただけ。意識をするだけで感じられる音。見えてくる光景って沢山あるんです。
逆に言えば、意識しなくなれば、気にならなくなることもありますよね。
慶念寺は南武線の線路のすぐ横にあるのですが、ここに居を構えたばかりの頃は、夜間の電車の音が気になって仕方がありませんでした。
今は全く気になりません。
意識ひとつで、嫌なものが嫌だと感じなくなり。気にも留めていなかったものが、彩りをもって私たちの日々を輝かせてくれる。
そんなことってあると思います。逆もまたしかりですが。
見えていないから、見えないから無い。のではないんです。
ちょっと心を傾けるだけで見えてくるもの、広がる世界があります。
合掌する時もそうです。
「私が手を合わせた」
と思い合掌をするのと、
「阿弥陀様が、先だっていった方たちが仏様として私の手を『合わせてくれた』」
と思い合掌するのでは、仏さまと私の距離が劇的に変わったように思えるのではないでしょうか。
お参りする時も、私「が」お参りしている。
ではなく、私「を」お参りさせてくれている。
そう意識するだけで、私を突き動かしてくれるはたらきを味わっていくことが出来るんだなぁと、最近味わっています。
いつも目にしているはずの道に咲く花にだって、意識しなければ目が向かないのが私です。
これが、いつも目を向けないものに目を向けるきっかけになればと思います。
合掌する時も、時々でいいので「手を合わせた」ではなく「手を合わせてくれた」そう思えるようなお参りをしていただけたら、こんなに嬉しいことはありません。
少し意識するだけで、広がる世界。感じられるものがある。
そう思い、今月の掲示を
「意識して 初めて感じる ものもある」
にいたしました。
８月の法話会
８月２０日（日）１４時より
定例法話会（お盆の法要）を行いました！
オンラインでの毎回配信は終了いたしましたが、６月の法話会の動画はアーカイブされています。ご講師に三ヶ本義唯先生をお招きしておりますので、是非お時間がある時にリラックスしながらお聴聞ください。
オンライン法話会
これまでの法話会。メニューのオンライン法話会から、お参りいただけます。時間がなかったという方。ぜひお手すきの時にでもお参りください。
ご法事やお葬儀のご相談はお気軽に
慶念寺とゆかりがない方でも、ご法事やお葬儀のご相談はお気軽になさってください。
「火葬だけしたんだけどやっぱりお経をあげて欲しい」「派遣でお坊さん呼んだんだけど、以降連絡が出来ない」
そんなご相談も承ります。もちろん、その他のご相談もお気軽にお尋ねください。相談のみでも大丈夫です。
できる限り丁寧に対応いたします。
の問い合わせフォームからでも結構ですし、お電話でのご相談も承ります。直接いらっしゃる場合は一度ご連絡ください。
些細なことなどありません。気になることは気兼ねなくお尋ねくださいませ。