11月の掲示「やった!うまくいかないやり方を見つけた」

なんだか一気に寒くなりましたね。

息子がいつ体調を崩すかとヒヤヒヤしているのですが、思っていたより元気。丈夫になってきたのかな。

今月は築地本願寺をはじめ、色々なお寺の大きな法要に出るので今から気合を入れていますが少しノドの調子が…気を付けます。

さて、今月の掲示は

11月の掲示「やった!うまくいかないやり方を見つけた」

です。

今日で開所してから9年を迎えた慶念寺。「阿弥陀様のお救いの中で、安心できるお寺にしたい」との思いを胸に開所式をしたのが2016年の11月1日。

感慨深いです。

開所当時は、研修を受けてはいたものの現場はあまり経験のない状態でした。

最初の内はどう動いていいのかもわからず、ただ無為に過ごした時期もあったと今になってから思います。

そんな中で、少しずつ慶念寺らしいやり方を模索していって今があると考えています。

うまくいかないことも沢山ありました。このブログもそうですが、色々なことを試してきました。

法要・儀式のやり方や、お参りの方にお渡しする物。

他にも公開講座などなど。

良くも悪くも大きく状況が動き出したのが、新型コロナウイルスの感染拡大の時期。

あの時は「不要不急の外出はひかえて」や「ソーシャルディスタンス」など、社会が急激な変化を迎えた時でした。

今までで来ていたことが出来なくなって、人と触れ合う機会も減って、インターネットで試行錯誤を繰り返すような時期でした。

そんな時に始めたのがこのブログ。そして、寺報の発行です。

自分に課したルールはブログは「なるべく毎日更新」、寺報は「毎月発行」でした。

この2つは、出来ることが限られていて鬱々としていた私のモチベーションを支えるという面でも、なかなか会えないけれどつながっているという面でも慶念寺というお寺のあり方を構築してくれた大きなものであったと思います。

しかし、最初からうまくいっていたわけではありません。

ブログも寺報も、トライ&エラーの繰り返しでした。

その他にも、お披露目する間もなく断念したことも沢山あります。

周囲の方に受け入れられやすくても、自分にとって肉体的にも精神的にも大きな負担になってしまうものもありました。

「失敗することを恐れないで挑戦する」その気持ちで開所当時から色々とやってきましたが、やっぱり失敗は怖い。

つねに漠然とした不安にさいなまれていある時。

子どもたちにせがまれて、絵本でエジソンを題材にしたものを読んだ時のことです。

「失敗したんじゃない。うまくいかない方法を1万通り発見したんだ」

というセリフに、感銘を受けました。

この言葉は

「失敗を恐れずに挑戦することが大事」

ではなく

「準備を尽くしたのならばどんな結果になってもそこから得られる学びはある」

と言っているだと思いました。

失敗しない人間なんていません。しかし、そこから何か1つでも得られるものを見つけたのならば「失敗」はそのまま「発見と成果」へと転じていくのだと思います。

だからと言って不安は無くなりませんし、失敗だってします。

でもいいんです。その不安が準備につながり、失敗が発見につながるのですから。

そう思った時「だから阿弥陀様は『不安を無くしなさい』『良いことだけをしなさい』とは仰らなかったんだ」とストンと腑に落ちました。

あらためて、慶念寺を「阿弥陀様の前で安心ができる場所」にできるよう心を新たにする思いも込めて、

今月の掲示を

「やった!うまくいかないやり方を見つけた」

にいたしました。

 

他のブログも見る

11月の法話会

11月の法話会は16日(日)
14時から慶念寺にて
「宗祖報恩講ならびに開所記念法要」を行います!
講師は中原区髙願寺の宮本廣宣師です

報恩講も新進気鋭の若手布教使さんが来てくださいます!

特に難しい決まりはありません。喪服を着てこなくても大丈夫です。

手ぶらで、普段着でOKです。もしお持ちでしたら、お念珠と式章をお持ちください。

ご希望の方には、お一人につき1本式章を差し上げます。

ご法事やお葬儀のご相談はお気軽に

慶念寺とゆかりがない方でも、ご法事やお葬儀のご相談はお気軽になさってください。

「火葬だけしたんだけどやっぱりお経をあげて欲しい」「派遣でお坊さん呼んだんだけど、以降連絡が出来ない」

そんなご相談も承ります。もちろん、その他のご相談もお気軽にお尋ねください。相談のみでも大丈夫です。

できる限り丁寧に対応いたします。

「各種ご法事について」

「お葬儀について」

の問い合わせフォームからでも結構ですし、お電話でのご相談も承ります。直接いらっしゃる場合は一度ご連絡ください。

 

 

-日日慶念寺(ブログ)