7月の法語 良い風 良い雨 良い天気 全て自分次第

7月の法語は

良い風 良い雨 良い天気
全て自分次第

です。

 私は暑がりなもので、夏が近づくにつれて「嫌だなー」と思うことがあります。しかし、季節は巡るということで7月になりどんどん暑さも増してまいりました。そして、梅雨入りをしたこともあり、じめじめした日々が続いております。 恰幅が良く(太っていて)代謝のいい(汗っかき)な私には、服もべたつくし、気分がどんどん憂鬱になっていくのが梅雨から夏にかけてのこの季節です。
 そして、もう一つ憂鬱な気分にさせるのが雨です。7月からは通常通りに戻りましたが、3歳になる娘は6月いっぱいまで新型コロナウイルス感染拡大防止のため、市から保育園の登園自粛要請を受けておりました。なので、あまり暑くない時間帯はお散歩に出ることも多かったのです。しかし、雨が降ると散歩もかなわず、体力を持て余した娘と家の中という限られた環境の中で過ごすことになります。1日2日ならともかく4月の頭から約2か月間にわたる自粛生活の中で、娘だけでなく私まで気分が落ち込むことがありました。そんな中、私達のきもちを癒してくれたのが、花壇いじりです。

 慶念寺の正面には、小さい花壇があります。そこにはアジサイやガーベラ、マーガレット等の花や、ナスが植えてあります(素人仕事かつ雑な性格なのであまりきれいではありませんが)花壇の手入れをしていたり、ナスの収穫などをしているときは、暑くてもなかなか気持ちのいい汗をかくことができます。
 ナスは乾燥が大敵らしく、水を切らしてはいけません。慶念寺は割と日当たりが良く、花壇は水はけがいいように作られているため放っておくとすぐに土が乾いてしまいます。それにこの暑さですから、毎朝の水やりは欠かせません。そしてまた、アジサイも直射日光はあまりよくありません。朝の水やりは毎日の日課でした。

 久しぶりに雨が降った日の朝「今日は水やりしなくていいね。久しぶりの雨でアジサイもナスもよろこんでるよ」なんて話を連れ合いとしておりました。しかし、それから少しもたたないうちに「今日は雨だから、外にお散歩に行けないから困る」なんて話をしていたんです。あくまでも自分の都合でしかものを見ていない自分のすがたがそこにありました。

 「気の持ちよう」の話をしているわけではありません。一つの物事を見るときでも、自分を通してみるといかにその見え方が変容するかということが大切なのです。気の持ちようといったところで気持ちが落ち込むことはあります。自分で完全にコントロールすることは無理です。
 しかし、いかに私のものの見方が不安定なものであるのか。それを知っているだけで、気持ちに余裕が生まれてくるのではないでしょうか。
 私たちには「こうあらねばならない」ことはそう多くはないのです。あっちへふらふらこっちへふらふら揺れ動く自分の気持ちを見つめるだけでも見える世界が一気に広がってくるのではないでしょうか。

慶念寺の7月の法話会は18日(土)14時から盂蘭盆会を勤修いたします。
法話は、千葉県我孫子 真宗寺の柏倉学法師をお招きしてお取次ぎをいただきます。

 

-掲示伝道, 日日慶念寺(ブログ)