お姉ちゃんどーこだ

かくれる娘

 息子と仲の良い娘。しかし、息子はやんちゃな性格をしていて、放っておいても放っておかなくても椅子の上によじ登り、机の上によじ登り。縦横無尽の大立ち回りです。

 そこで、思いついたのが、危ないところに行きそうになった時に

私「おとうさんどーこだ!」

と隠れることでした。

 これ、意外と効果的でして、息子はよじ登っているのを中断して、ニコニコ笑顔で私のことを探しに来てくれるのです。

 それを見た娘。一緒になって息子の気を引いてくれます。写真は、弟の様子を見て

娘「お姉ちゃんどーこだ!」

と隠れる娘です。娘。お姉ちゃんと呼ばれたいらしく、弟に向かってはしきりに「お姉ちゃんはね」と話しかけております。

写真を見てお分かりいただけるように。隠れている(?)娘。そして、写真の上の方にあるのが、見つけた息子の足です。

バレバレだよ。

 というより。私から見るととても隠れているようには見えません。なんだか滑稽だけれど、ほほえましい。そんなほっこりした気持ちになりました。

 そんな娘のすがたを見て、ふと思いました。私のすがたって阿弥陀様から見たらどう映っているのかと。

 隠しているつもりになっているところも、隠れているだろうと思っているところも、取り繕っているところも、全部お見通しなんだろうな。そんなことをふと思いました。

この

「お姉ちゃんどーこだ」

の娘のすがたは、そのまま私のすがたなのだと思います。なんなら、娘のすがたを通して、私の有様を教えてもらったような、そんな気持ちになりました。

取り繕っても取り繕わなくても、阿弥陀様はお見通し。じゃあ、どうする?取り繕うのはやめる?

やめられないです。

取り繕おうが、そのままでいようが阿弥陀様はお見通し。そのままを見てくださり、そのままを慈しんでくださる。しかし、その阿弥陀様の救いの中にあるからこそ、私は私にできることをさせていただこうと思います。

 でも、阿弥陀様は「無理はしなくていいよ。あなたらしくあればいい」そう仰ってくれていると思います。だからこそ、出来ることを出来る範囲で。

私のいのちの行き先は阿弥陀様におまかせ。私のあり方は私にできる精いっぱいで過ごさせていただこう。

そんなことを娘の「お姉ちゃんどーこだ」から、思った一日でした。

南無阿弥陀仏

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-日日慶念寺(ブログ)