明日見んと

親鸞聖人お得度のシーン

 昨日のブログで、

明日ありと 思う心の仇桜あだざくら 夜半よはに嵐の ふかぬものかは

 という親鸞聖人が詠った言われる歌を紹介いたしました。この歌はとても素晴らしい歌で、耳にしたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。

 この歌、諸説ありまして、江戸時代に書かれたんじゃないか?などと言われることもあります。後の世に書かれたものということですね。

 どちらにせよ、素晴らしい歌には変わりありませんし、だからけしからんということでもありません。

 しかし、この歌もし江戸時代に書かれたものだとしたら、元となった歌がある。本歌取りの歌なのではないか。と言われていることをご存じの方はあまり多くないと思います。

 本日のブログは、元となったんじゃないか?と言われている歌を紹介いたします。それが、

明日見んと 思う心は さくら花 夜は嵐の ふかきものかは

という歌です。確かにそっくりですね。こちらの歌は出処がはっきりしております。

 この歌は本願寺第8代目の宗主蓮如上人が詠われたものです。『御文章』第3帖8通の「当国他国十劫邪義章」の奥に記されているもので『浄土真宗聖典全書』第5巻の蓮如上人和歌集成に載っております。

どっちがいいかという話ではございません。

蓮如上人が、親鸞聖人の歌として「明日ありと」を聞いて、それをもとに「明日見んと」を詠ったのかもしれませんし、江戸時代の方が蓮如上人の「明日見んと」を目にして「明日ありと」を詠ったのかもしれません。

 どちらにせよ、今のような現代社会の状況だからこそ、「明日ありと」「明日見んと」と。また今度、また明日と生きるのではなく、私の「いのち」は阿弥陀様に願われている「いのち」だということを「今」聞かせていただくことが大切なのだとこの2つの歌から味わわせていただきました。

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-日日慶念寺(ブログ)

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