今年も3月11日を迎えました。あらためて、被災された皆様にお見舞い申し上げます。
2011年14時46分
私は、当時京都にある龍谷大学に通っておりました。その日は授業もなく自宅でのんびりと過ごしていたことを思い出します。昼食を食べ、勉強するでもなくダラダラ過ごしていたその日、椅子から立ち上がると不意に立ち眩みのようなものを感じました。慌てて椅子に座りなおしますがまだめまいが収まらない。
「これはおかしい」
と感じ慌ててテレビをつけ
「これは大変なことだ…」
と、テレビに次々映し出される光景に衝撃を受けたことを覚えています。
その次の日には長野県北部地震がありました。
当時は関東各地のお店から物が無くなり、買い占めも問題になりました。
私にはそのころ1歳になる甥っ子がおり、姉に頼まれて、京都のドラッグストアーから甥っ子に向けて紙おむつを送ったことを覚えています。また、母方の祖父母が山梨に居り「懐中電灯用の電池を送って欲しい」と言われ電池を送ったことも思い出されます。
諸行無常という言葉があります。
これは、一切のものは生滅変化して不変のものは無い。
という言葉です。無常という言葉「かたちある物はいつかはなくなる」というようにマイナスのイメージで使われることの多い言葉です。当時そういった使われ方をどれほど目にしたでしょうか。しかし、この言葉は、何も私たちの状況のマイナスの面のみを切り取った言葉ではありません。
爪が伸びるのも、私が老いていくのも、花が枯れるのも、そして花が咲くのも子どもが成長するのもまた、無常です。
無常だからこそ、よりよく変わっていくことがある。無常の世の中にあるからこそ「私も常に変わっていく」と考えることが大切です。
あれから10年。学生だった私もいまや2児の父となりました。学生のころより出来ることも増えてきました。だからこそ「今出来ること」をしていこうと思います。
今も苦労している方がいる。新たな生活を送っている方がいる。それを考え、身近にできることから。決して無理はせず。しかし、忘れず。その気持ちを新たにして、これからの日々を過ごしていきたい。そう思います。
3月13日(土) 14時より
オンラインにて春季彼岸会を行います。下の画像をタッチしてお参りください。
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