1月の掲示 当り前の有り難さ

1月の掲示は

当り前の有り難さ

です。

私が学生時代によく聞いていた藍坊主というバンドがあります。今でも、当時の曲は時々聴くのですが、その中でも「スプーン」という歌が特に好きです。

特に好きな部分は、曲の後半の

あたりまえの あたりまえの 大切さに気付いてなかった
身近なことを 喜びにしたい カレーライスのように

ずっとずっと 大事にするよ 「あたりまえ」という「しあわせ」

藍坊主「スプーン」

と言う部分です。今月の掲示はこの歌を口ずさんでいる時に頭に浮かんだものです。

「当り前の有り難さに気づいてなかった」とどちらにしようか迷ったのですが、途中で止めることにしました。

「当り前の事なんて無いんだ」この2年間で幾度となく聞いてきた言葉です。そしてまた、私自身も言ったことのある言葉です。

でも、無くなった「当り前」を嘆き、「当り前のことなんてない」と肩に力を入れて生活をするのは少し疲れてしまいます。

そうではなく、「当り前」という「しあわせ」に気づき、

今ある「当り前」が「有難い」ことなのだと思って生活をすることが大事なんだろうな。そんなことをふと思う今日この頃です。

「有難い」というのは「有る」ことが「難しい」つまりは、「滅多にない」と言う意味の言葉です。

滅多にない事、尊いことだと「当り前」に目を向けることが出来たら、なんとなしに眺めていた日常がより大切なものに見えてくるのではないでしょうか。

少なくとも、私はそのように思っています。

この1年で状況が大きく変わった方もいらっしゃるでしょう。あまり変化のなかった方もいらっしゃるかもしれません。

でも、全く何も変わらずに、何も出遇わずに1年を過ごしてきた方はいらっしゃらないと思います。

当り前に明けた年でしょうか。そうではないんです。「自分」に明けた「自分」だけの「有難い」年なのです。

無くしてしまった「当り前」を前に悲しむ方もいらっしゃるでしょう。悲しむこともまた「有難さ」に気づかせてくださる尊いご縁です。大切にして欲しい。

ただ、悲しむことと同じくらい、今身近にある「当り前」の有り難さにも目を向けていただきたいとも思います。

日常の有り難さ、共にいてくれる人の有り難さ。かけがえのないこのいのちを今生きている有難さ。

阿弥陀様はその「有難い」いのちに寄り添ってくださる仏さまです。

「南無阿弥陀仏」とともに、それを感じていける1年を送っていきたい。そう思い、今月の掲示を

「当り前の有り難さ」

にいたしました。

 

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1月の法話会

1月8日(土)14時より
オンライン、無参拝にて定例法話会を行います。

下の画像からお参りできます。ぜひお参りくださいませ。

アーカイブされていますので、後日改めてお参りいただけます。是非お時間がある時にリラックスしながらお聴聞ください。

 

こちらの画像からyoutubeにとべます

オンライン法話会

これまでの法話会。メニューのオンライン法話会から、お参りいただけます。時間がなかったという方。ぜひお手すきの時にでもお参りください。

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「火葬だけしたんだけどやっぱりお経をあげて欲しい」「派遣でお坊さん呼んだんだけど、以降連絡が出来ない」

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-掲示伝道, 日日慶念寺(ブログ)