さぁ、今年も残すところ今月のみとなりました。
あっという間の1年になりそうだと思っています。
今年もなんだかんだ慌しく過ごさせていただきました。
そんな気持ちの中、12月の掲示を考えていたのですが、正直なところ「もうこの一言に尽きるだろう」そう思います。
12月の掲示は
「早っ!!」
です。
昨年度、神奈川県庁より3年分の活動報告が認められ宗教法人設立に向けて動き出す許可をいただきました。
それによって今年は、慶念寺が大きく進んだ1年でした。
まず、昨年末にそれまでの御本尊では、宗派からの包括の承認がかなわないことがわかり、年明けから新しい御本尊をお迎えするために奔走し、
5月末に設立総会を行い、もろもろの手続きを
9月には宗派から、いったんストップのお達しがありその対応に奔走しました。今年度中には法人取得に到れそうです。
そして11月には、皆様のご協力もあって、江戸時代初期に製作された当時のおすがたに戻った新たな御本尊様をお迎えし、入仏式や報恩講。
その他もろもろ、なんだか本当に慌しくあっという間に過ぎ去った1年だったように思います。
でも、この1年だけではないですね。
私が慶念寺を開いたのが、2016年。なんだかこの7年はあっという間に過ぎ去ったという思いです。
その間にも、新型コロナウイルス感染症が蔓延し、社会全体に明日もわからない雰囲気が漂う中「慶念寺もこれからどうなるのだろうか」と思い悩んだり。
おかげさまでここまでこれたことは本当に嬉しいことだと思います。
ぼんやり過ごしていたら、アッと今に時というものは過ぎ去ってしまう。だからこそ、日々を丁寧に過ごしていくことが大切なのだと思います。
私がお通夜の法要の時には、決まってお勤めする聲明があります。
それは、『往生礼讃 日没讃』の「無常偈」。
『往生礼讃 日没讃』「無常偈」
人間悤々(そうそう)として衆務を営み、年命(ねんみょう)の日夜に去ることを覚えず。
灯の風中にありて滅すること期しがたきがごとし。
忙々(もうもう)たる六道に定趣(じょうしゅ)なし。
いまだ解脱して苦海を出づることを得ず。
いかんが安然(あんねん)として驚懼(きょうく)せざらん。
おのおの聞け。強健有力(ごうごんうりき)の時、
自策自励(じしゃくじれい)して常住を求めよ。
(意訳)人間はあわただしく日常生活のさまざまな勤めをあくせくと営み、あっという間に月日が過ぎ去ってしまうことを気にかけることは無い。
風の中にあるローソクの火いつ消えるともわからないように、次々と六道の世界を生死輪廻して、定まるところが無い。
いまだに苦しみの世界を出て、悟りの世界に到ることが出来ない。どうして、日々をぼんやりと過ごし、驚き恐れずにいることが出来ようか。
おのおのよく聞け。健康でいられる時、自らつとめはげんで、一日も早く涅槃寂静の悟りを求めよ。
私たちは、いつ終わるとも知れないいのちを生きています。
本当は若いままではいられない、健康なままではいられない。愛しい人とずっと変わらずともにあることもかなわない。
だからこそ、今できることを丁寧に送る。頂いたご縁を大切にするのです。
「どのようなあなたであっても決して見捨てはしないよ」
という仏様の願いを聞かせていただくのです。
きっと、聞かせていただいても、最後には聞けない時は来ます。忘れてしまう時が来るんです。
でも、たとえ忘れてしまっても聞く前の私に戻ることはありません。
ぼんやりしていたら「早っ!!」と人生は終わってしまいます。
そのことを忘れないよう、今月の掲示を
「早っ!!」
にいたしました。
11月の法話会
11月19日(日)14時より
宗祖報恩講ならびに開所記念法要・入仏式を行いました!
来月の法話会は配信をいたします!!御講師には、柏倉学法師をお招きして行います。
オンライン法話会
これまでの法話会。メニューのオンライン法話会から、お参りいただけます。時間がなかったという方。ぜひお手すきの時にでもお参りください。
ご法事やお葬儀のご相談はお気軽に
慶念寺とゆかりがない方でも、ご法事やお葬儀のご相談はお気軽になさってください。
「火葬だけしたんだけどやっぱりお経をあげて欲しい」「派遣でお坊さん呼んだんだけど、以降連絡が出来ない」
そんなご相談も承ります。もちろん、その他のご相談もお気軽にお尋ねください。相談のみでも大丈夫です。
できる限り丁寧に対応いたします。
の問い合わせフォームからでも結構ですし、お電話でのご相談も承ります。直接いらっしゃる場合は一度ご連絡ください。
些細なことなどありません。気になることは気兼ねなくお尋ねくださいませ。